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Posted by みやchan運営事務局 at

2012年04月28日

おかえりなさい♪いらっしゃい!







大型連休スタートしました♪

仕事柄、長きに渡りGWはお仕事三昧

どこかに遊びに行った覚えがありません

しかしながら、東国原知事時代をピークに

衰退の一途を辿っています。。。。


それでもBAR小粋はお客様をお待ちしてます♪

▼BAR小粋の詳しい情報はコチラ▼
http://miyazaki.mypl.net/shop/00000333138/  

2012年04月07日

酒処小粋のある夜




御頭と呼ばれる店の主人は

眼光鋭く、隙が無い

物腰は柔らかく、身なりはきちんとしているが

いつぞやは所の無頼浪人が酔い客相手に

大声を出したときなぞは

毅然とした態度で一喝し

事を収めたのを店の常連は

もろ手を挙げて囃したてたが

黙って客の注文に応じて板場で酒を燗するのであった



ある夜

春の桜の匂いが

所の戸をかいくぐる

風まだ冷たい満月

この店に顔を出した浪人風の侍が独り。


侍 「おぅ、親父、熱いのくんな」


頭 「へい、少々お待ちを」


ぐるりと店の中を見渡し、おもむろに煙管を懐から取り出し

うまそうに、刻み煙草をくゆらせる

その所作にはどこか品のようなものを感じさせる


頭 「恐れながら、ぬるめにしときやした・・・」


侍 「ん?・・・・・」


怪訝そうに、その侍は杯を口にする


侍 「ん?こいつぁうめぇや♪」

  「親父がぬる燗にしやがったのが合点がいくぜぃ」


頭 「へい、こいつぁ熱燗にしちまうと味がこわれちまうんで」


侍 「親父、どこの酒だい?いいのを置いてやがるじゃぁねぇか」


頭 「へい、信州(長野県)の酒で・・・・」


侍は、人懐っこい顔で板場の親父に

空になったお銚子を振ってみせる


二本目のお銚子も絶妙な、燗具合で出される酒は

銘を「真澄 やわらか純米」という


この店で唯一出される日本酒である


そこへ、冷たい夜風にさらされた

みすぼらしい身なりの夜鷹が舞い込んできた


夜鷹 「ねぇ、親父さん熱いお茶を一杯めぐんでおくれよ・・・」


蚊の鳴くような弱弱しい声で懇願する夜鷹をよそ目に

侍は黙って杯を口に運ぶ


頭 「おうよ、まちっと火のそばに来な、ささ。」



そこで、侍が静かに口を開く


侍 「よぉ、ねぇさん。こいつぁ俺の奢りだ、ぬるいのでよけりゃ、こいつをやんな」


侍の申し出に戸惑いながら、店の主に目をやると

主は笑顔で黙ってうなずく・・・・


杯に注がれた酒を、さも旨そうに飲み干すと


夜鷹 「酌させてくださいまし、お侍さん♪」


二人の取り留めの無いやりとりを

板場から見守る主人


しばらくすると、板場から出てきた主の手に

厚揚げに生姜醤油を利かせた肴があった


頭 「旦那、こいつぁあっしの驕りでさぁ」


侍 「ん、こいつぁすまねぇ♪」


なんとはない、やりとりに

店の中は温かい空気が満ちていた・・・・・


ここは、酒処「小粋」


日本酒は一本だけ


真澄 やわらか純米12度




ジプシーキングスの「インスピレーション」を聞きながら

鬼平の世界に浸ってみませんか?(^^)




画像は大好きな鬼平犯課帳のワンシーン。

  

2012年04月07日

酒処小粋のある夜




御頭と呼ばれる店の主人は

眼光鋭く、隙が無い

物腰は柔らかく、身なりはきちんとしているが

いつぞやは所の無頼浪人が酔い客相手に

大声を出したときなぞは

毅然とした態度で一喝し

事を収めたのを店の常連は

もろ手を挙げて囃したてたが

黙って客の注文に応じて板場で酒を燗するのであった



ある夜

春の桜の匂いが

所の戸をかいくぐる

風まだ冷たい満月

この店に顔を出した浪人風の侍が独り。


侍 「おぅ、親父、熱いのくんな」


頭 「へい、少々お待ちを」


ぐるりと店の中を見渡し、おもむろに煙管を懐から取り出し

うまそうに、刻み煙草をくゆらせる

その所作にはどこか品のようなものを感じさせる


頭 「恐れながら、ぬるめにしときやした・・・」


侍 「ん?・・・・・」


怪訝そうに、その侍は杯を口にする


侍 「ん?こいつぁうめぇや♪」

  「親父がぬる燗にしやがったのが合点がいくぜぃ」


頭 「へい、こいつぁ熱燗にしちまうと味がこわれちまうんで」


侍 「親父、どこの酒だい?いいのを置いてやがるじゃぁねぇか」


頭 「へい、信州(長野県)の酒で・・・・」


侍は、人懐っこい顔で板場の親父に

空になったお銚子を振ってみせる


二本目のお銚子も絶妙な、燗具合で出される酒は

銘を「真澄 やわらか純米」という


この店で唯一出される日本酒である


そこへ、冷たい夜風にさらされた

みすぼらしい身なりの夜鷹が舞い込んできた


夜鷹 「ねぇ、親父さん熱いお茶を一杯めぐんでおくれよ・・・」


蚊の鳴くような弱弱しい声で懇願する夜鷹をよそ目に

侍は黙って杯を口に運ぶ


頭 「おうよ、まちっと火のそばに来な、ささ。」



そこで、侍が静かに口を開く


侍 「よぉ、ねぇさん。こいつぁ俺の奢りだ、ぬるいのでよけりゃ、こいつをやんな」


侍の申し出に戸惑いながら、店の主に目をやると

主は笑顔で黙ってうなずく・・・・


杯に注がれた酒を、さも旨そうに飲み干すと


夜鷹 「酌させてくださいまし、お侍さん♪」


二人の取り留めの無いやりとりを

板場から見守る主人


しばらくすると、板場から出てきた主の手に

厚揚げに生姜醤油を利かせた肴があった


頭 「旦那、こいつぁあっしの驕りでさぁ」


侍 「ん、こいつぁすまねぇ♪」


なんとはない、やりとりに

店の中は温かい空気が満ちていた・・・・・


ここは、酒処「小粋」


日本酒は一本だけ


真澄 やわらか純米12度




ジプシーキングスの「インスピレーション」を聞きながら

鬼平の世界に浸ってみませんか?(^^)




画像は大好きな鬼平犯課帳のワンシーン。